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日銀が史上初のマイナス金利の導入を決めました。1月29日の午後の株式市場は急騰・急落を経て前日比476円高で引けました。その後の欧州の主要な株式市場もほぼ全面高となり、NY市場は400ドル近い上昇で週末を迎えました。
それだけ日銀のマイナス金利の決定は、国際金融市場においてもサプライズであったことは間違いないと言えます。

マイナス金利は、教科書的には民間銀行が日銀にお金を預けるだけ、コストがかかるようになるので、個人や企業への融資活動が活発になると解釈されていますが、実際のところ資金需要が旺盛でない中で、いかような効果があるのかは、やってみないとわからないというのが、実際のところではないかと思われます。

少なくともマイナス金利の導入で地銀・信金等への影響は、

・銀行間の貸出競争がより激しくなり、利ざや縮小で収益環境が悪化する

・預貸率の低い銀行ほど厳しい状況に置かれ、金融再編が本格化する

 結果、借り手である中小企業は、

・起業者にとっては融資の依頼がしやすくなる
・既存の借入金の返済額の圧縮や金利交渉がしやすくなる
・再編によって「ゾンビ企業」と認定された中小企業の退場が多くなる

マイナス金利によるマクロ経済の議論は専門家に任せておいて、中小企業経営者にとっては、少なくとも重要な資金の出し手である銀行の今後の動きに神経を働かせておく必要があるのではないでしょうか。

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